PICK UPPICK UP生徒の知識と関心を深め、日々の勉強の動機づけを行うために全教科で「ショートテックアワー」の授業を設けています。理系教科だけでなく、国語や社会、英語、芸術、保健体育に至る全教科で、全教員がテーマを考え、担当教科と科学技術との関わり合いを生徒に紹介します。中学3年生で隔週2時間の特別授業として実施。教科書の学びから飛び出し、多様な理工系の専門分野に親しんでもらうためのプログラムです。年間11種類のテーマは「生徒たちの興味関心を最大限に引き出せるもの」を基準に選択しています。■ 『走るか?メロス』 〜AIを使った『走れメロス』再創作活動〜『走れメロス』の本文から気になった箇所を引用し、文書を入力するとAIが続きを作ってくれる無料サイトを利用して、どんな文章になるか創作する。AIが書いた文章と本文を比べ 、AIと人間とで文章を書く際のメリット・デメリットをそれぞれ明らかに。■ Technology past, present, and future 〜科学技術の変遷を知り、未来を考える〜今使われている科学技術の英語名と、その変遷(初期の携帯電話と現在のスマホなど)について学び、その上で未来の「学校」と「家」で使われるだろう科学技術を考案し、ペアやグループでそれらのアイデアを共有。■ 基礎生命科学実験2毒性を持たない大腸菌(K-12)の遺伝子組み換えをカルタヘナ法に従って行い、形質転換した結果を観察する過程で、生命科学実験の基本操作を学ぶ。■ 天体望遠鏡を作って星を観察しよう天体望遠鏡のしくみを理解しながら、キットによる簡易天体望遠鏡を製作する。さらにその日の星空のようすの解説を聞きながら、天体を観察するときのポイントを学ぶ。■ プロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメントの手法を「Day1:ビルダーとメッセンジャーの役割」、「Day2:飛行機ペーパークラフトの制作」というテーマでチームを組んで体験し、プロジェクトマネジメントが仕事や学校の活動や日常生活でも役立つことを理解する。●テーマ例(2022年度実施分)■ 令和の伊能忠敬になってみよう!今ではGoogle EarthやGoogle Mapなど人工衛星のデータを用いて簡単に距離を計測できますが、たった200年前は人力で距離を計測して地図をつくっていたこと、それより以前は人体基準で測定したことに思いをはせ、テクノロジーのすごさと伊能忠敬の地図の誤差の少なさを体感する。●テーマ例(2023年度実施分)■ 分光器の作成とスペクトルの観察工作用紙とグレーチングシートを使い分光器を作成。太陽光、蛍光灯、白熱電球などのスペクトルを観察し、レポートにまとめる。中2・数学物理生物地学■ 基礎生命科学実験1 口の中の扁平上皮細胞を使ってDNAの抽出を簡単な実験で体験。分注やかくはんの仕方など生命科学実験の基本操作を学ぶ。■ ガラス細工によるピペットの作成小学校の実験でも触れたことのあるL字管やガラス製ピペットを製作。ガラスの加工にチャレンジしながら、実験器具の基本的な取り扱いについて学ぶ。■ 基礎生命科学実験3大学から教授をお招きし、大学での授業について学ぶ。観察力テストを通じて、良い考察をするためには高い観察力が必要であると理解する。実際に大学の生命科学実験で用いられるマイクロピペットを用いて、電気泳動のゲルのウェルに0.01mlのごく少量の色素を流し込む実験を体験する。■ 自然エネルギーの活用と私たちの暮らし/ あかりの進化と光るしくみ中2・国語出前授業(パナソニック(株) エコソリューション)白熱灯やLEDの光る仕組みの違いによる電力量の測定や太陽光発電の特徴や手回し発電機による発電を体験し、省エネの必要性や自然エネルギーの活用について学ぶ。生物中2・英語化学SITSHIBAURA INSTITUTE OF TECHNOLOGYJUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL■ ショートテックアワー国語・英語・音楽など、すべての教科と科学技術との関わり合いを学ぶ。■ サイエンス・テクノロジーアワー多様な分野からサイエンスのおもしろさ、深さを体感、「研究・仕事」への興味関心を引き出す。14
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