西武鉄道より403号機関車が
寄贈されました
2022年に100周年を迎える本校は、鉄道省(鉄道院の後身、のちの日本国有鉄道、現JR各社の前身)の日本鉄道開業50周年記念事業の一つとして1922(大正11)年、東京市麹町区に「東京鐡道中学」を前身として開校されました。この縁をもとに、鉄道院時代に403号機として走行し、のちに川越鉄道(現 西武鉄道)にて4号機関車として活躍後、保管されていた元鉄道院403号機関車が寄贈されました。
蒸気機関車の設置は100年を迎え、次の150年、200年に向かって更に『走り続ける』学校を表します。また、蒸気機関車は日本のものづくりとも関係が深く、理工系教育を柱とし、広く日本の産業界全体に有為な技術系人材を輩出してきた本校を象徴するものとしてふさわしいモニュメントとなります。
高輪築堤オブジェ・高輪築堤築石
モニュメント
機関車の展示土台には、港区教育委員会と東日本旅客鉄道株式会社より寄贈された高輪築堤の築石が使われています。高輪築堤は1872年の日本最初の鉄道開業の際に、海上に線路を敷設するために造られた堤です。当時は「海の上を走る鉄道」として全国に知られていました。大正時代の東京湾埋め立て工事とともに、その姿を消していましたが、品川駅改良工事(品川車両基地の再編や高輪ゲートウェイ駅の建設等)の中で2020年に発掘されました。
1886年に製造された403号機関車は、高輪築堤と同じ時代に国内を走っていました。明治期の姿に修復した403号機関車と高輪築堤の築石を使用しオブジェとして設置した土台は親和性も高く、当時の姿に想いを馳せることができます。
一般公開しています
寄贈された403号機関車は本校敷地内に保存展示しています。2022年11月12日の除幕式以降は一般の方にも公開しますので、豊洲の新たなシンボルとして、ぜひご覧ください。
また、本校校舎内には鉄道に関する収集品を展示している「しばうら鉄道工学ギャラリー」もあります。こちらにもお立ち寄りください。
よみがえる403号機関車
〜新豊洲までの道のり〜